太陽光発電のトラブル事例とその対策
「屋根を支える大事な木に穴が開いている!」
30代男性 九州
太陽光パネルの設置工事は「電気工事士」の資格さえ持っていればできてしまいます。
裏を返せば電気の事はプロだけど、屋根に関してはズブの素人…というわけです。そういう人が設置すれば当然のごとくトラブルは起きてしまいます。
太陽光発電の「設置前」と「設置後」にわけて、実際に起きたトラブル・クレーム例を紹介していますので、この両方はよく読んでおいたほうが今後のためになるのではないでしょうか。
太陽光発電のトラブル・クレーム件数
国民生活センターへの相談件数:2746件
そのうち訪問販売での相談件数が1548件
※2017(平成29)年度 国民生活センターHPより
この中で群を抜いて相談件数の多いのが訪問販売。太陽光発電は60%~80%の人が訪販業者から買っているというデータも出ています。
訪販業者は…
- 価格が高い
- 工事がアマイ
- 長時間の勧誘
という傾向が強くあるようです。契約の際は充分比較検討して、納得のうえサインしましょう。くれぐれも一人だけで結論を出さず、必ず家族・親戚・友達・近所の人といった「信頼のおける人」の意見も聞いてみることを心がけましょう。
いざとなったらキャンセル、クーリングオフする
もしトラブルに巻き込まれてしまったら、最後は契約破棄、キャンセル。訪問販売であればクーリング・オフ制度(契約後8日間以内なら無条件でキャンセルできる)が使えます。
ただ、そのキャンセル時に揉めることがよくあります。
<状況>
- キャンセルすると言ったら「ここまでの工事費用を払ってもらう」と言われてる。
- クーリングオフしたいと言ったら「違約金払えば…」といわれ困っている。
<対策>
- キャンセルするのにお金を払う必要はありません。ただし、キャンセル理由があまりにひどい(正当でない)場合は、それまでの工事の費用を払わなければいけない時もあります。
- クーリングオフする時は電話ではなく、必ず書面でおこなうことが鉄則です。もしも電話でしてしまうと言いくるめられたり、行くから待っててと言って8日が過ぎてから来たりするからです。書面で証拠を残し、さらに郵便局で配達した証明も残せば完璧です。必ずクーリング・オフの時はココまで徹底してやる必要があります。
<クーリングオフ ハガキ記入例>