PIDってなに?
「PID=出力が低下する現象」のこと
経年劣化と違い設置して数ヶ月~数年という短期間でも起きる
※住宅用クラスの太陽光発電ではほぼ気にしなくて平気です^^
産業用太陽光発電特有の問題
- 結晶シリコン太陽光パネルは高い電圧で使っていると、パネルの回路で電流漏れが起きる。
- それが原因で出力が減る=発電量が減る=売電額が減る!!
- 主に高温多湿が影響していることが多い。
- 基本的にPID現象が起きるメカニズムはまだ解明されていない。が、太陽電池表面のガラス内で「ナトリウムがイオン化」するのが原因ではないかと思われている
対策
- メーカー側が対策を日々考えている。(第三者検証機関で試験をしたり、独自に研究をしたりしている)
- 企業秘密にしているメーカーが多い。(三菱さんは「封止材(絶縁性の高いもの)」「バックシート(湿気を通さないもの)」で対応している)
- CIGS太陽光パネルで対応(日本で唯一CIGS太陽電池を扱っていたホンダソルテックが2014年春で事業終了。現在は作っているメーカーは見当たらない。)
- ちゃんとPIDについても説明してくれる信頼のおける業者に頼む
PID 日本ではどうか?
「高温多湿な国のためPID現象は起きやすい!」
《一般的な出力電圧》
欧州 1000ボルト以上
日本 600ボルト(産業用)
日本 240ボルト(住宅用)
※出力電圧…その機器から取り出せる電圧のこと
上記を見てわかるように、PID現象が問題化している欧州の産業用太陽光発電の平均的な出力電圧に比べると、日本の出力電圧は低い。住宅用はなおさら低い。
ただ、日本も産業用太陽光発電が急増しているため今後…「価格重視→→→品質重視」を視野に入れていかないと、「出力低下で投資回収期間が遅れる」というリスクを、ある日突然背負うことになります。