太陽光発電(パネル) 設置可能場所
家の屋根 |
駐車場の屋根 |
太陽光発電は日本ならどこでも付けられるのか?
「太陽光発電は基本的に全国各都道府県で発電可能です」
日照時間が少なさそうな東北や北海道などの寒い地域でも十分発電できます。
北海道は梅雨がないので日照時間は東京とほとんど変わりません。よって実発電量もほとんど変わりません。
沖縄と札幌でも実発電量はほとんど変わりません。なぜかと言えば太陽電池の特性のせいです。「シリコン系太陽電池は熱に弱い=発電効率が落ちる」…これがその原因です。
南の地域 | 日射量が多く発電量は稼げるが熱さで効率が落ちロスが多い |
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北の地域 | 日射量は少ないが、熱さによるロスが少なく効率がいい |
「北日本と南日本…各々いいところもあれば悪いところもある」ということです。
太陽光パネルが付けられない代表的な2つの屋根
金属瓦屋根
- 簡単に言うと瓦が金属で出来ているもの
- 屋根を軽量にするために金属の薄い板をプレス加工して瓦みたいにしてあります
- パッと見、おしゃれな瓦のように見えますが要注意!(住宅設計図等に書かれています)。
金属瓦は構造上やわらかく、太陽光パネル設置架台を取り付けるとつぶれてしまう為、太陽光パネルを設置出来ません。金属板の下に断熱材が付いている場合も設置不可能です。
2重張り屋根
- リフォームした屋根で、既存屋根の上にそのまま新しい屋根をのせたもの
2重張り屋根は屋根の厚みのせいで、太陽光パネル架台取り付けビスの長さが足りず完全な固定ができないため設置出来ません。
場合によっては太陽光パネルが付けられない屋根
陸屋根
- 屋上が屋根になってるような平らな屋根のこと
- 強烈な風を受ける為、頑強な設置ベースを作る必要があり非常にコストが掛かります
- 全面防水工事が必要
陸屋根は過去に「強風飛散」「雨漏り」…等々数多くの事故事例が確認されていて、現在は10年保証可能な設置許可が出づらくなっています。
住宅用太陽光発電システムだと設置最大地上高が13.5m程度に制限されているので、3階建てでギリギリ。それ以上は強いパネルのメーカーで強化架台を利用するか、産業用太陽光発電システムとなってしまいます。
コンクリート住宅で屋上床厚が18cm以上 or 梁構造を持ちハツリによって鉄筋を引き出せる…などの構造条件が必要になります。
折板屋根
- 金属板を折り曲げた屋根のこと(工場や倉庫・プレハブ)
折板屋根は金属で出来ているため温度上昇が激しく、発電効率が落ちやすいという弱点があります。そのため遮熱塗料を使うことが無難な選択かもしれません。
最近は優れた取り付け工具が多数開発されたおかげで10年保証対象にしているメーカーが増えてきました。
太陽光発電 付けても意味ない屋根
無理に北側に太陽光パネルを付けたところで発電量はたかがしれています(南に付けた場合の66%程度)。まず、初期費用回収は出来ないでしょうから無理にお金を使う必要はないと思います。更に、近隣への反射光の問題もあるため、私の経験上、多分見積もりを頼んでも電話で断られることになると思います。
太陽光発電システムの施工日数
大工職人の墨出しから始まって、電気工事士の配線工事まで…住宅用太陽光発電の設置にかかる施工日数の目安は3日前後、というのが一般的です。
3:27の動画です。