自然エネルギー発電(再生可能エネルギー)とは
「自然の力でほぼ永久的に利用できる発電方法のこと」
※俗に言う”新エネルギー”です
電気が取れる自然エネルギー6種類
太陽光発電
太陽のエネルギーから電気を作る発電方法
<特徴>
- 空き地(屋根・屋上・地上)を有効利用できる
- 発電のとき二酸化炭素を出さない(騒音・振動・有害物質も出さない)
- 光が当たっている時だけ発電する(蓄電機能はない)
風力発電
風のエネルギーから電気を作る発電方法
<特徴>
- 風車を設置し、風でその風車が回った力を発電機に伝え発電する
- 採算の取れる設置場所が少ない(毎秒6m以上安定して風が吹く場所が必要)
- 計画的な発電が難しい(風量に左右されるため)
- 騒音問題(風を切る音で低周波が発生)
- バードストライク(鳥の衝突)
- 景観問題(風車が巨大のため)
などなど、どうにもならない問題点が非常に多いのが風力発電の特徴です。
バイオマス発電
動植物(生物資源)を燃やしたりガス化することで発電する方法
※バイオマス=木材・海草・生ゴミ・紙・動物の死骸、糞尿・プランクトン…などなど。※化石燃料は除かれます
<特徴>
- 資源が広範囲なため、収集・運送・管理にコストや手間がかかる
- 今まで石油資源だったものをバイオマスに代替えすることで大幅なCO2排出削減の期待を受けている
中小水力発電
小規模な流水の力で発電する方法
※ダムみたいな大規模なものは普通に水力発電と呼びます
<特徴>
- 日本に向いている(高低差がある場所が多い)
- 稼働させるのに時間やコストがかかる(その場所の地権者・利水権者との調整が必須)
地熱発電
地下の熱源(熱水・高温蒸気)を利用して発電する方法
火山活動により貯まっている比較的地表付近(深さ約3㎞)の地熱を利用します。
<特徴>
- 高温蒸気を使って蒸気タービンを回して、発電機を回して発電
- 安定した発電ができる
- 立地条件に問題あり(作りたい場所のほとんどが自然保護が大事な国立公園)
- 発電地点の調査・決定に時間がかかる
- 当然火山の噴火等の自然災害に遭いやすい
- 初期コスト(建設費)が高い
潮力(潮汐)発電
潮の満ち引きを利用して発電する方法
<特徴>
- 潮の満ち引きによるエネルギーからタービンを回し、発電機を回して発電
- 出力の予想がしやすい
- 塩害により設備・機器の耐用年数が短くなる(その分コストがかかる)
基本的に発電に必要なエネルギーは2種類に分けられます
枯渇性エネルギー
「量に限りがあるもの」
- 化石燃料=石油・石炭・天然ガス・オイルサンド・メタンハイドレートなど
- 核燃料=ウランなど
ここ最近、枯渇性エネルギーの限界が見えてきて将来を不安視する声が高まってきています。
再生可能エネルギー(自然エネルギー)
「半永久的に利用できるもの」
- 太陽光エネルギー・太陽熱エネルギー
- 風力エネルギー
- 潮力エネルギー
- 地熱エネルギー
- バイオマスエネルギー
- 雪氷熱エネルギー
枯渇性エネルギーの限界が見えたことで、再生可能エネルギーの注目度が急激に高まっています。自然の力でほぼ自動的に補充され、ずーっと使うことが出来るこちら側を「自然エネルギー」と呼んでいます。
参考:経産省資源エネルギー庁「再生可能エネルギーって何だろう?」
自然エネルギーの中には電気だけじゃなく、熱が取れるものもあります
熱が取れる自然エネルギー 3種類
太陽熱
太陽の熱エネルギーを利用するもので、太陽熱温水器が有名です。
<太陽熱温水器の特徴>
- エネルギーの変換効率が50%ととても高い
- 導入費用が安い
- 過去の販売方法・アフターケアで問題が多く、あまり普及していない
バイオマス熱
再生可能な燃料を使って熱を取り出す。
温度差熱
大気・河川水・工場の排熱などの温度差を利用する。冷暖房・給湯・発電などに利用されています。